槌が勝手に打っちゃうよ

久しぶりにブレーズの"Le Marteau sans maïtre"を自作自演盤で聴いている。「現代音楽なんて、どうせ雑音だらけのつまらない音楽なんだろ」と訳知り顔で言っている人間に無理に聴かせたい名曲である。高音部を発する楽器を多用したパーカッシヴな音楽、と形容すればなんとなくイメージがつかめるだろうか。
最近、つくづく思うのだが、高校生から大学生にかけては、できるだけ多くの芸術に接したほうがいい。「心が豊かになる」だの、「鑑識眼が養われる」だのといった凡庸な理由からではない。それならばなぜなのかと言われると言葉に詰まってしまうが、まあ、「人生の楽しみが増える」とでも言っておこう。