ホモソーシャル空間としての2ちゃんねる
- 作者: 荻上チキ
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/10/01
- メディア: 新書
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ところであるフェミニストは2ちゃんねるを「ホモソーシャルな空間」と呼んだそうである。著者はそれが偽りであり、「2ちゃんねらー」といってもいろいろなひとがいるのを実証しているのだが、思わずホモソーシャルだと言いたくなる気持ちは理解できなくない。腐女子関係のようにあきらかに女性の参加者が多いスレッドでも、なぜか2ちゃんねるでは男性的な言葉遣いが好まれるからだ。それゆえに発言を読んだだけでは、性別を同定できないことがある。個人サイトやブログの書き手の性別は何となく見当が付くのが、これは私生活に関する記述から多いからで、言葉遣いが云々とは関係がないかもしれない。
とにかくオレは「2ちゃんねるは男性的な口調の書き込みが多い」という印象を持っている。この認識は正しいのだろうか。そしてもし正しいとすれば、それはいかなる理由のためなのだろうか。