ナゴヤ! ナゴヤ! ナゴヤ!

学生時代、江戸川乱歩三重県生まれの名古屋育ちだと知ったときには、ちょっと驚いた。ペンネームのせいもあるが、てっきり東京出身だと思い込んでいたからだ。しかしその後は東京出身ではないからこそ、東京を醒めた目で捉えなおした小説が書けたのではないかと思うようになった。この本は「名古屋人としての乱歩」に焦点を当てたものらしい。
なお独特の視点から東京を捉えなおすのに長けた作家としてオレが思い浮かべるのは山田正紀赤瀬川原平尾辻克彦)と、いずれも名古屋出身なのであった(赤瀬川原平は「横浜出身」とされることが多いが、中学・高校時代は名古屋ですごしたはず)。これは購入予定。