卓越化ゲームとしてのブラウザのシェア

オレのはてなダイアリーを読んでいるひとはどんなブラウザを使っているのか、アクセス解析した。昨日のベスト5は以下の通り。

  1. InternetExplorer 6.0(34.53パーセント)
  2. Firefox 2.0.0.3(20.46パーセント)
  3. Safari 419.3(7.93パーセント)
  4. Firefox 1.5.0.11(6.65パーセント)
  5. Sleipnir 2.5.12(3.84パーセント)

あとは携帯電話経由がだいたい8パーセントくらい。今月全体だとIEが50パーセント前後、Firefoxが25パーセント前後、Safariが10パーセント前後、携帯電話経由が5パーセント前後。LunascapeOperaも少数派ながら根強い人気がある。今年全体でなら、Firefoxが安定した微増傾向にある。この結果をmixi日記で書いたら、オレよりもはるかにアクセス数の多いブログの運営者から「IEユーザーが少なすぎる」と驚かれた(彼のブログではIEが85パーセントだそうだ)。なぜこのような結果になったのか。
オレのはてなダイアリーに定期的に訪れているのは、いわゆる「人文系」や「サブカル系」の話題を求めているひとたちだろう。ウェブビジネスの最先端や、ちょっとほのぼのできる身辺雑記や、萌え系のアニメや漫画の情報を求めているひとは、ほとんどいないはずである。ここから論理が飛躍するが、自分も含めて人文系やサブカル系の人間は新しいもの、珍しいものに目がない。ネット上で話題になっているツールやサービスがあると、技術的なことに詳しくなくてもついつい手を出してしまう。最近なら、Twitterがいい例だ。さらにわれわれ(おっと、一人称複数が出てきやがった)は他人から「ダサい」と思われるのを異様に恐れる。「いまどきIEを使っているのは時代遅れだ」という言説が広まると、ほかのネットユーザーからの卓越化を図るために、深く考えずにブラウザを乗り換える軽薄な人物(オレのことだが)だっているだろう。またSafariのシェアが10パーセントもある、すなわちMacユーザーが少なくとも1割はいるのも、人文系らしいと言えば言える。前にも書いたが、むかしからMacは人文系の研究者に人気がある。こうした事情が上の結果を招いたのではないか。
以上、妄想とも分析ともつかない文章を書き連ねたが、Geek系のブログではどうなのだろう。Lynxw3mをがしがし使っているひとが多そうな気がするのだが。