モダンバッハ

のだめカンタービレ 17 (講談社コミックスキス)

のだめカンタービレ 17 (講談社コミックスキス)

モダン楽器でバッハのクラヴィーアコンチェルト(BWV.1052)を弾くのは、いまとなってはかなり珍しいのではないだろうか。オーケストラの編成はさすがに少なくなっていたが、それでも不自然な印象を拭えない。まあ、バッハを得意とする父親を意識した選曲だった、といった整合性のある理由は考えられるが。
ちなみに千秋が弾き振りしたBWV.1052を、バーンスタインとグールドという豪華カップリングでお楽しみあれ。バーンスタインが燕尾服を着ているので、スタジオ録音ではなく、コンサートを録画したのであろう。たしかこのコンビでBWV.1052のレコードを出したのが1958年ごろなので、映像もその当時のものだろう。グールドがまだコンサート活動を続けており、バーンスタインが活動の拠点をヨーロッパに移す前の貴重な映像である。バッハをモダン楽器で演奏するのが当たり前だった時代の映像としても貴重かもしれない。