ボクハソウウケ

美徳の不幸 - 妄想されることに慣れていない
http://d.hatena.ne.jp/t-kawase/20070107/p1
コミケに同人誌を出品するほど本格的な腐女子ではないが、腐女子的な世界に理解のある女友達が、オレには何人かいる。そうした女性によって腐女子的な妄想のネタにされることは何度かあるのだが、さほど不快な経験ではない。「えー、オレと○○さんがカップルで、しかもオレが『受け』だって? うはははは。だったら××さんも登場させて、どろどろの三角関係にしちゃえ」と、自分から積極的に関与する場合さえある。
ただしこれは自分が単なる「キャラ」として、記号的に扱われているときにかぎる。彼女たちの妄想がより具体的なレベル(あからさまに書けば「行為」の描写など)に及ぶと、さすがに気持ちが悪くなってくる。だいたい「実在の人物をモデルにした性的なフィクションを、モデルになった当人の前で喋る」など、立派なセクハラではないか。腐女子の世界で「生モノ」(アニメや漫画のキャラクターではなく、芸能人などをモデルにした二次創作のこと)がやや特殊な扱いを受けているのは、男性側のこうした心情に配慮しているからなのかもしれない。
まあ、そんなことはともかくオレがもっとも問題としたいのは、彼女たちのほとんど全員がオレを「総受け」と見做していることだ。元いじめられっ子ならではのヴァルネラビリティーは、30歳をすぎたいまとなっても拭い去れないものなのか。