ギンレイ

銀齢の果て

銀齢の果て

今日こそは1冊も本を買わないという決意は、午前中で崩れてしまった。繰り返しになるが、実家に戻ると書店に行くか、両親のCDコレクションを聴くぐらいしか楽しみがなくなるのである。タイトルからして『敵』や『恐怖』と同じ系列の「老い」をテーマにしたシリアスな長篇かと思っていたのだが、老人版『バトル・ロワイアル』といった内容のドタバタ劇らしい。最近の筒井康隆はタイトルだけでは純文学よりなのかエンターテインメントよりなのか、判断が付かないことが多い。表紙を山藤章二が描いていれば後者、と判断すべきか。