リズム、メロディー、ハーモニー?

プレイズYMO(初回限定生産)

プレイズYMO(初回限定生産)

アトム・ハートによるYMOのカバー集。評判だけは以前から聞いていたのだが、これは素晴らしい。
ところでこのアルバムを「YMOの音楽にこんなにラテン的な要素があるとは気付かなかった」と評するひとがいるが、拍さえ合っていればどんなメロディーにどんなリズムを乗せるのも可能なのであり*1、リズムと音色が「それらしい」感じなら、ほかの要素とは無関係に「それらしく」聴こえるのではないか。とはいっても音楽的に面白く聴かせるには、かなりのセンスと技倆を必要とするわけだが。このアルバムはもちろん合格。

*1:これはリズムマシーンの普及がわれわれに与えた、ひとつの見識である。