タイムマシンにお願い

ジェンダーに関して恐ろしくいい加減で適当な思い付きを書いてしまうオレではあるが、女性は18世紀のフランスを、男性は19世紀のフランスを好むのではないか。大革命に知的な関心ではなく、ロマンティックな憧れを抱いている男性をオレは知らない。対して二月革命の「凡庸さ」やコミューヌ・ド・パリの話で盛り上がる女性は少ない。コミューヌ・ド・パリを高く評価している女性は、だいたい旧社会党共産党の支持者である。
ああ、もしタイムマシンにお願いできることがたったひとつだけあるとしたら、19世紀のパリへ行きたい。実際に行ったら、糞尿の匂いに耐え切れないのだろうけど。と、『ジェラールとジャック』を読んで、久しぶりにフランスへの思慕の念が高まったのであった。凡庸だなあ。