大状況と個人

ユナイテッド・シネマとしまえんで「ホテル・ルワンダ」を観る。ルワンダ虐殺のような事実関係の錯綜した事件を取り上げるのに、全体を描くのではなく、個人(しかも民間人)に焦点を当てるのは、映画の作りかたとしては正しいのかもしれない。しかしもとの事件を知らないひとが映画だけを観ても、「ちょっといい話」として感動してそれでおしまい、になりかねない。この映画を観て、「なんだってこんな悲劇が起こってしまったのか」と関心を持ったひとは、原作もぜひ。

ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実

ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実

ジェノサイドの丘〈下〉―ルワンダ虐殺の隠された真実

ジェノサイドの丘〈下〉―ルワンダ虐殺の隠された真実

ついでに刊行当時にオレが書いた感想も紹介。
http://d.hatena.ne.jp/yskszk/20030711#p2
http://d.hatena.ne.jp/yskszk/20030713#p1
それにしても当時のオレの文章は暑苦しい。まあ、それだけパワーがあったということなのだろうな、30代も前半だったころは。