たけくまメモ:【猿漫】サイズに関するご相談

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/12/post_3f9d.html
いまでは漫画の単行本といえば、新書判かB6判でないと売れず、A5判は「論外」であるらしい。そこでいま手元にある漫画から、A5判のものを集めてみた。

こうして見るとたしかに「読み手を選ぶ」作品や、固定ファンの多い作家の作品が多い(もっともディープな漫画好きからすれば、これでも「薄い」ものしか読んでいないのだろうけど)。もちろん『夕凪の街』のように結果としては大変な話題作になったものもあるが、これにしたところで出版元にしてみれば、想定の範囲外のヒットであろう。
ところで書籍のサイズとしてはいささか変則的な新書判が、漫画の単行本のフォーマットとして定着したのはなぜなのだろう。以前、何かの書籍かブログで「おお、そうか」と腑に落ちる説明を読んだ覚えがあるのだが、詳しいことを忘れてしまった。
それにしてもかつては光り輝いていた「A5判の漫画」が、いまでは「売れない」というレッテルを貼られているとは、何とも淋しい話ではある。10代後半にもなって「ジャンプ」や「マガジン」を読んでいる同級生をちょっと小馬鹿にしていた地方の高校生にとって、A5判の漫画は恰好の「背伸びアイテム」だったのだけれども。