雑誌と甘いものは別腹

「読書週間」のようなイベントの最中に、「あなたは月に何冊、本を読みますか?」といったアンケートが実施されることがある。こうしたアンケートは大抵の場合、「ただし雑誌は除く」という断り書きがついている。この「雑誌を読むのは読書ではない」という考えかたはいつ生まれ、どのように広まったのだろうか。
たしかにまあ、「本(書籍)」と「雑誌」はそれぞれ別の形態で流通しており、書籍の編集者と雑誌の編集者では求められるスキルが異なるわけだが、一般の読者はそんな出版界の事情まで念頭に置いた上で活字メディアに接しているわけではないだろう。なぜ雑誌は単行本よりも下のヒエラルキーに置かれるようになったのか、そしてこれは日本だけの現象なのか、調べてみたい気もするが、時間もなければとりかかりになりそうな参考資料も知らない。