ロリコンとペドフィリア
- 作者: 蛭児神建(元),吾妻ひでお
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/11/01
- メディア: 単行本
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蛭児神建はこの本で、「私は美少女を陵辱したかったのではない。美少女になりたかったのだ(だからこそ現実の幼女や少女が性犯罪の犠牲になるのは耐えられない)」と繰り返している。そう、ある種のネタとして「オレってロリコンだから」と自嘲気味に語っているひとと、真性のペドフィリアでは人種が違うのだ。そして後者はブログや2ちゃんねるといった日の当たる場所*1で情報を交換したり、自分の心情を吐露することはない。完全にクローズドな場所を利用するはずだ。
あ、話が本の感想でも何でもなくなってきたな。要するに活字メディアやウェブで自分がいかに「ロリ」であるかを積極的にアピールするのはまだまだ可愛い手合いなのだから、そういう連中を糾弾しても意味がないのではないか、ということ。本当の悪はわれわれには計り知ることのできない闇のなかに潜んでいるのだ(と、佐野眞一風に締めくくりたかったのだが、うまくいかなかった)。