マイスター村八分

昨日がきっかけで「トリスタンとイゾルデ」を除けばこれまでまともに聴いたことのなかったワーグナーに興味を持ち、iTMSにアクセス。とりあえず有名作の序曲だけでも集めようと思ったのだが、オペラのレコード*1で、序曲だけがばら売りされているケースはほとんどない。特に「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は「ワーグナー名曲集」的なレコードでもなぜか「アルバムのみ」となっている。かといってオペラのレコードを全曲まとめて購入するのは、経済的にも時間的にも余裕のないオレには厳しい。
それならアマゾンがあるではないか、と言われるかもしれないが、「購入する」をクリックすれば、次の瞬間には曲が聴けるという便利さをいちど経験してしまうと、アマゾンで輸入盤を買うなど、余計な手間にすら感じられるのだ。iTMSがスタートする前は「圧縮ファイルなんて、買う気はしないね」とうそぶいていたのに、何とも現金な話ではある。これをひとは転向と呼ぶ。

*1:最初は「ディスク」と書いたのだが、デジタルデータで配信されているものを「ディスク」と呼ぶのはさすがにおかしいので書き換えた。本来の意味からすれば、「レコード」が最適であろう。ビニール盤だろうが、AACファイルだろうが、音楽が記録されていればすべて「レコード」なのだから。