ごめんなさい
http://www.ymo.org/
要Flash。簡単にまとめると、「L-R TRAXに代表される最近のYMO関連商品はメンバーが積極的にかかわってるわけじゃないので、そういうものがリリースされるとおじさんたちは悲しいな。でも過去のソロアルバムが再発されるのはわりと嬉しいよね」といったメッセージが掲載されている。こうした「メンバーが意図したわけではない再発」をめぐるトラブルは、音楽業界では決して珍しいものではない。もしこれが小説であれば「オレが書いたものはオレのもの」と主張すれば裁判で勝てる(こともある)のだが*1、ポップ・ミュージックにおいては「誰が作り手なのか」を一意的に同定しがたく、ゆえに「オレが作曲したものはオレのもの」と主張しても受け入れられるとはかぎらない*2。だからこそ、音楽業界では、出版業界では考えられないようなややこしい契約が必要になるのだろう。
……などと二日酔いの頭を抱えながらぐちぐちと考えているうちに、津田大介さんがオレとは違った切り口からこの件について読み応えのあるテクストを書いていて、続きを書く気が失せた。
ともあれ、
はまったくその通りであって、ゆえに未発表ではないが入手困難で、かつ価格が適正な下の2枚のアルバムは、何のためらいもなくアマゾンで予約したのだが。
コアなファンを抱えるアーティストでたくさん未発表音源やらライブ音源があるアーティストは積極的にリリースすることでコアファンから搾り取ればいいと思っている。ただ、搾り取るなら必要最小限のものを適正な形、つまり音楽配信のような形で未発表音源だけを適正な価格でリリース、みたいにすることがどちらにとっても良いことなんじゃないかと思うんだよね。
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*1:「太陽風交点」事件記録を参照。
*2:『音楽未来形』(ISBN:4896918991)がまさしくこうした問題を扱っている。