神出鬼没なひとたち

ライターや評論家としてそれなりに名の知られたひとのなかには、自分では個人サイトやブログを作らず、その代わりにネット上のいろいろなところ*1で発言を繰り返すひとがいる。少し前からこの現象を不思議に思っていたのだが、mixiで話を振ったところ、「プロの書き手にとっては、自前のメディアを用意するより、すでに用意されているメディアで文章を書くほうが自然なのではないか」といった内容のコメントが返ってきた。なるほど。「頼まれて書く」のが常態になっているひとには、そのほうが自然なのだろう。これはアマチュア(もしくは無名)の書き手だったころから、ネットを利用していたかどうかで差が出るのではないか。1970年以降に生まれた世代は学生時代からネットを利用していたので、当たり前のように個人サイトを作ってしまうのだが。

*1:ブログのコメント欄はもちろんのこと、アマゾンのカスタマーレビューも見逃せない。