西島新海

世界の終わりの魔法使い』(ISBN:4309728464)の感想を書こうと思うが、うまくまとまらない。id:kanose:20050225#kumoとid:kanose:20050225#moteshinkaiを読んで、西島大介の評価のされかたは新海誠にちょっと似ているかもな、と思う*1。地方都市が舞台、正体不明の「何か」が日常生活を脅かすという設定、登場人物の人間関係がシンプル、ストーリーよりも「気分」や「ノリ」を優先、あくまでもマイペースを崩さない制作ペースといった共通点があるのはたしかだろう。

そして『凹村戦争』はともかくとして、『世界の終わりの魔法使い』は女性にはいささか勧めにくい。結局は男性のための願望充足物語にすぎないからだ。いま『世界の……』に言及しているはてなダイアリーをざっと検索したが、書き手は(文体などからして)ほとんど男性*2。やはりこれは男性オタクが「サン・フェアリー・アン萌え〜」とひそかにつぶやきながら読むべき作品なのかもしれない。

*1:ちなみにオレは「ほしのこえ」は観ているが、「雲のむこう、約束の場所」は観ていない。

*2:もしかしたら『凹村戦争』もそうだったのかもしれないが。