おちつんく

「新日曜美術館」を見る。展示内容や趣旨は『おたく:人格=空間=都市』(ISBN:4344008979)ですでに知っていたので、特に目新しい発見はなかった。大嶋優木おちまさとつんくを足して二で割ったような顔をしているのは意外だったが。もう少し真面目そうなルックスではないかと勝手に想像していたので。

と、これだけで話を終わらせるとさすがに内容がなさすぎるので少し追記するが、「マニアとオタクの違いは」という問いに対して、森川嘉一郎が「現実に存在するものに熱中するのがマニアで、虚構に没頭するのがオタク」と答えていた。しかしこれは実情に即していないのではないか。「対象に擬似的な恋愛感情を持つのがオタクで、そうでないのがマニア」という斎藤環の説明のほうがまだ説得力がある。同じ漫画好きでもストーリー重視派とキャラクター重視派では「人種が違う」のに、森川の説明ではこの差異が抜け落ちてしまうからだ。