BGM職人

これまた昨日の話題だけど、一次会では『エレクトリックパーク』(ASIN:B000657QV0)に収録されている「ヨドバシカメラの歌」や「サトームセンCMソング」で大いに盛り上がった。こういうジャンル*1は才能には恵まれているけど、コネには恵まれていないミュージシャンの自己表出の場として機能しているのだなあ、としみじみと感じる。ソフマップのテーマ曲は林哲司が作曲したのか。いまクレジットを確認して、あらためて驚いた。

はたまたBGM職人ぶっているわりにはBGM職人に徹した仕事ができない(「作者」の刻印が押される仕事しか引き受けられない)のが、小西康陽の不徹底さなのではないか。これなら『CM/TV』(ASIN:B00006K0TZ)に収録されている坂本龍一の初期の仕事のほうが、はるかにBGM職人に徹している。譜面が読めれば偉いというわけではないのだが、職人たらんとすればクラシックの素養がある程度は必要になるのもしれない。

あるいまた、この構図は文芸評論家にも音楽評論家にも映画評論家にもなれなかった手合い(たとえばオレだ)がIT系ライターとして碌を食んでいる出版業界の現状とも重なって見えてくるのであった。

*1:たとえば美少女ゲームもそうだ。