ジャズもロックもアヒル口

スクールオブロック』(ASIN:B0002HNQ8O)を借りる。ああ、なぜオレはこれを劇場で見なかったのだろう。不明を恥じる。主人公の音楽的素養が1978年あたりで止まっていることと、ミュージシャンだけではなく、照明やマネージメントといった「産業」にかかわる子供たちも「ロックする仲間」として描いていることが、この映画の美点だろう。音楽ジャンルとしての「ロック」と社会的な機能としての「ロック」が一致していたのはこの時期までだし、そもそもロックは産業だからこそ成立する音楽なのだ(そのわりにはこの主人公、いわゆる産業ロックにはあまり好意的ではないのだが)。

何より特筆すべきなのは、サマー役のミランダ・コスグローブのアヒル口! そう、優れた音楽映画は負けん気の強いアヒル口の美少女なくしては成立しないのだ!

そしてこの映画を観終わった直後にパソコンのオーディオ環境が壊れ、片チャンネルからしか音が再生されなくなったのも、再起動したらあっさり直ったのも、ロックの神の功徳であろう。