行くぜ、東京

id:harunoriyukamuさんが提起した「イナカルスタ風もんだい」からはじまり、ふだんは自分の趣味嗜好についてあまり語らないid:fenestraeさんが「シュトック・ハウゼン&Walkman」や「P.アンリ」を口にするに至った22日のコメント欄は個人的には有意義な議論が交わされていると思うのだが、当日記の読者には都会っ子が多いのか(笑)、他所ではさほど言及されていない。もっといろんなひとの意見を知りたいので、トラックバックなどをお気軽にどうぞ。

ちなみにフランス文学者の鹿島茂は、「実家で『東京へ行く』という言い回しを日常的に使っていたかどうかで、そのひとが東京人かどうかを判断できる」と書いている。東京人であれば「四谷三丁目へ行く」や「目黒へ行く」と、細かい地名(駅名)まで言うのが普通だろう*1。これは地方都市における「市内」問題にも相通ずるものがある。たとえば船橋市川越市に住んでいるひとは「東京へ行く」と言っているのだろうか。

なお鹿島氏は「情けない話だが、私の実家には『東京へ行く』はおろか、『横浜へ行く』という語彙まであった」と語っている。

*1:地名の選択に深い意味はない。