『殺す』

そのあとは『だれが「音楽」を殺すのか?』(ISBN:4798107034)を購入*1。『殺す』が書店のどの棚に置かれているかを気にしているid:mohriさんに報告すれば、ルミネIIのブックファーストではパソコン書、音楽書、サブカル系批評書(『動物化するポストモダン』や『反社会学講座』が置かれている棚)のいずれの売り場も全滅。紀伊國屋書店新宿本店のパソコン書売り場は、「ブログ」のコーナーにオレの本が置かれていないので憤然として立ち去った*2。そして同新宿南店のパソコン書売り場の「話題の新刊」コーナーでようやく捕獲。1冊しか残っていなかったが、一気に売れたのだろうか。しかし置きかたが乱雑だったので、もとは別のコーナーにあったものを、客が無造作に置いた可能性も捨て切れないのであった。

ちなみに『バカ日本地図』(ISBN:4774121258)が「日本論」のコーナーに並んでいたのには、笑ってしまった。このコーナーには「憂国」や「愛国」といった言葉がお好きでたまらないひとたちが書いた本が多い。書店員がどこまで意識したかは判らないが、あのコーナーにこの本があるのは、最高に批評的な営為である。

*1:著者の津田大介さんは『音殺』と略するのを薦めているが、併読すれば間違いなく面白い(はずなのに、読者層がいまひとつかぶりそうにない)『ポピュラー音楽は誰が作るのか』(ISBN:4326652950)と対比させるために、『殺す』と略していきたい。

*2:わけではもちろんなく、読み物系のパソコン書であれば南店のほうが充実していることに気づいたから移動したのだ。