BIG ISSUE

新宿駅南口で「BIG ISSUE」を買う。この雑誌を買うのははじめて。それ以前に、売っているのを見かけるのがはじめて(以前、中野駅北口で見かけたことがあるが、そのときは正規の販売員かどうか判断がつかなかった)。最新号の特集はひきこもり。芹沢俊介の談話はひきこもりを美化しすぎるあまり、ひきこもりから抜け出したいと願っている当事者がいることを看過しているように思う。その点、斎藤環の発言のほうが地に足が付いているな、と。

しかしこういう雑誌は、志を高く保とうとすればするほど、現実の壁に悩まされることになる。重度の引きこもりに苦しんでいる青年が、この雑誌を買うためだけに新宿や心斎橋に足を運ぶとは考えにくい。かといってダウンロード販売や通信販売に力点を置くと、「ホームレスの仕事をつくり自立を応援する」という本来の目的から掛け離れてしまう。販売員のひとに「はてな」のアカウントを与え、地方に住んでいるひとや外出が難しいひとがはてなポイントで「BIG ISSUE」を購入できるような仕組みは作れないのだろうか。と、またもやエバンジェリストめいたことを書いてしまうのだが。