おいしい生活とは本棚のある生活か

そんなこんなで「ブンガク的」な文章を味わいたいと久しぶりに思い立ち、読みかけだった夏目漱石硝子戸の中』の続きを読もうと思ったのだが、どうにもこうにも見当たらない。部屋に本棚らしい本棚がなく、すべての本を平積みで置いてあり、しかもその平積みの山が馬鹿猫どもによって恒常的に突き崩される環境に身を置いていると、こういうときにじつに困る。ああ、はやく引っ越して、まともな本棚のある生活に戻りたい……。