愛国心?

Gypsy Blood「愛すべき場所は二つ」/松永的愛国心論まとめ編

いまさらトラックバックを送信するのも、やや時機を逸した感はあるのだが。

たとえばオレははてなダイアリーユーザーで、練馬区民である。ゆえに同じはてなダイアリーユーザーや練馬区民には何らかの親近感を覚えるが、はてなダイアリー練馬区への帰属意識を持ったことはない。オレが「はてなオフ会」に積極的に参加する気になったのも、以前からお会いしたと思っていたユーザーが続々と参加表明したからで、実際の雰囲気が「決起集会」めいたものだったら、途中で退席していたかもしれない。また練馬区民が重大な犯罪を起こしたからといって、「同じ練馬区民として恥ずかしい」と思うこともない。

ましてや「はてな」のロゴや練馬区の区章を見るたびに感動に打ち震え、「誇り」が自然と湧き起こり、涙を流したりはしない(もしそうなったら、オレはひととして「終わった」と思う)。もちろんココログユーザーや板橋区民を差別したり憎悪することもない。

「何となく親近感を覚える」という意味では、たしかにオレには日本への「愛国心」なり、出身地である新潟県への「郷土愛」なるものがあるかもしれない。しかしそれはまさに「何となく親近感を覚える」だけにすぎない。

それからもし、中国なり韓国なりが反日教育を行なっているのだとしたら、それはまさに、ある特定の国を憎悪する感情が「自然に」芽生えるわけではないことの証左ではないだろうか。もし「自然に」芽生えるのだとしたら、わざわざ教育する必要はない。