俗人

名和小太郎『ディジタル著作権[amazon]が届く。思っていたよりも薄い本なので、すぐに読めそうなのだが、明日までにやらないといけない仕事があるので耐える。といいつつ、やはり我慢ができずに拾い読み。


 ここでは(コンピュータ・プログラムに関する)ごく初期の法的紛争を紹介したい.なぜ「初期の」かといえば,どんな問題でもそうであるが,初期の場合においては,荒削りではあるがその本質が論じられることが多いからである.だがそれが繰り返されると論点はしだいに洗練され,俗人にとってはどうでもよいような微妙な問題がもてはやされ,弄ばれるようになる.(p.118)
このクリアカットかつザハリッヒカイトな語り口がたまらん。どうでもいいが、故いかりや長介と同い年なのだよね、このひとは。