イノセンス

けやき坂コンプレックスヴァージンシネマズ六本木ヒルズ(長いぞ)で「イノセンス」を観る。上映直前にいささか不快な出来事があったり、その不快感を忘れるために麦酒を呑んだせいで猛烈な尿意に襲われて、ラストの20分は作品に集中できなかったりしたのだが、そうした悪条件にもかかわらず大いに堪能する。特に択捉特区のシーンは圧巻。ストーリーもよく練られており、これならもう一回観に行ってもいいかも。そしてMMC姐さんも指摘しているように、シブサワ趣味が全開の映画でもあった。ハンス・ベルメールデカルトの愛娘。

ただしこれまでの押井作品に較べて、人間観や世界観に深まりがあったのかと言われると、いささか疑問。あとこのひと、子供を可愛らしく描くことにはまるで興味がないのね。