カミソリ負け

肌が弱く、しかも不器用なので、おろしたての剃刀で髭を剃ると顔が傷だらけになる。電気剃刀を導入したほうがいいのかもしれないが、どうにもあの機械は髭だけではなく、その周辺の皮膚までもばりべりぼりばりと引き剥がすのではないかという恐怖心を抱いている。それが何の根拠もない思い込みだとも判っているのだが、オレはじつに保守的な人間で、それこそ1989年よりこのかた続いている習慣を、簡単に改める気にはなれないのだ。