社怪学

19:30より練馬で打ち合わせ。資料として『2ちゃんねる公式ガイド2004』(コアマガジン[amazon]をお借りする。斎藤環北田暁大宮台真司といったかたが寄稿していることから判るように、2ちゃんねるのノリは好きだけど、2ちゃんねる(の一部)を覆っているある種のナショナリズムには馴染めないひとが編集した書籍という印象が強い。「ほぼ全板ガイド」も政治的な偏りを極力排除した労作だが、哲学板の解説(85ページ)における「社会学者のはずの浅田彰スレが延々パート13まで続き、東浩紀スレも社会学版より良スレに」という一節はいかがなものか。哲学はゲンダイシャカイのショモンダイではなく、「存在」や「倫理」や「死」といったタームに向き合う学問だと、いまでも思われているのだろうか。