気楽な稼業と来たもんだ

「ニッポン無責任時代」(古沢憲吾、1962年)[キネ旬DB]

観たのは昨日なのだが、感想を書くのを忘れていた。

いやはやとにかく痛快。三船敏郎高倉健とは違った意味で、植木等もまた「内面のない俳優」である。むしろ「『内面』がありそうに見えてしまうことを、意図的に忌避し続けてきた俳優」というべきか。単なるご都合主義のようでいて、じつはしっかり伏線を張り巡らせているシナリオもお見事。かかる点においてはデ・パルマよりも上等である(笑)。