ホロコースト

戦場のピアニスト」(ロマン・ポランスキー、2003年)[amazon]

戦争の「大局」をあえて描かずに、ひたすら個人に焦点を当てる手法には、賛否両論あるだろうな。「ローズマリーの赤ちゃん」すら観ていないオレが、ポランスキーの映画語法について何かを語れるわけはないのだが。ホロコーストにおいて誰が生き残り、誰が死ぬかは蓋然性の問題にすぎず、いかなる「物語」も「必然性」もないという醒めた視点は、「シンドラーのリスト」なんかと共通している。

ところでヨーロッパ戦線をテーマにしたハリウッド映画は多いけど、ヒロシマナガサキ沖縄戦はほとんど取り上げられていないよね(あったら教えてください)。スピルバーグ先生が沖縄戦を撮ったら、意外と面白いのではなかろうか。