文人悪食

太宰や芥川を読んで昭和文学モードに突入したので、嵐山光三郎文人悪食』[amazon]を再読する。やはり面白い。小林秀雄は嫌味な野郎だし、中原中也とは奢ってもらっても呑みたくない。そして岡本かの子から迫られたら、どうにも拒めない気がする。

この本は作家の生年順に文章が並んでいるので、「『食』を軸に再構成された近代日本文学史」として読むこともできる。でも吉田健一が入っていないのはどうしてなんだろうね。続篇の『文人暴食』[amazon]でも取り上げられていないようだ。