頑張れ、お父さん。

これは昨日の話になるのだが、牛角練馬店で宿主と呑んでいたところ、となりのテーブルに座っていた男性が、「SFは『サイエンス・アンド・ファンタジー』の略だ」とか、「ウィルスはホームページを見ると感染する」とか、微妙に香ばしいことを言い始めた。これがどこぞのバカ大学生で、ゼミの後輩の女の子相手に講釈を垂れていたのであれば、「目を醒ませ、この痴れ者めが」と麦酒をぶっかけていたところだが、家族連れの善良そうなお父さんだったので、すべてが赦せる気分になってしまった。たとえ言うことが間違っていたとしても、「お父さん」が子供の前で知的にリスペクトされる存在であろうと努力するのは悪いことではない。