わりと有名な本のようですね

amazon.co.jpで注文した『UNIXという考え方』[amazon]が届く。タイトルにもあるように技術指南書ではなく、UNIXはどのような思想にもとづいて設計されているのかを説き起こした本。仕事のためになかば義務的に購入したのだが、そんなことも忘れて読み耽る。UNIX/Linuxをちょこちょこいじっては感じていた「何でこういう設計になってるんだろ」という疑問が、ページをめくるたびに氷解する。プログラミング経験皆無の文系へなちょこユーザー(オレもそうだ)のほうが、むしろこの本から有益な知見を得られるのではないか。世の中、「正しい」方法論にこだわるよりも、「役に立つ」方法論を場当たり的に採用したほうが、最終的にはうまく行くのだ。

……現実には、その場かぎりの小さな解決策でも解決できない問題はそれほど多くはない。ほとんどの場合、問題を完全に理解していないから巨大な解決策を実装しようとしてしまうのだ。
おおお。

これほど面白い「教科書」を読んだのは、エーコの『論文作法』[amazon]以来である。