代理戦争

調子に乗って「仁義なき戦い 代理戦争」[amazon]も観る。「ひたすら『ヤクザ外交』の壮絶なネゴシエーションと裏切りと内通とブラフだけが描かれ」(内田樹)たこの作品を観て、「組織を拡大すること」や「人間関係を良好に保つこと」が自己目的化しているのが、企業や政党とやくざの違いなのだなあ、と誰でも気付いていそうなことに気付く。にもかかわらず近代のやくざは、ゲゼルシャフト的な利益追求団体として機能することも求められているわけで、このアンビバレントな性格ゆえにある種のインテリは現実のやくざを嫌悪しつつも、任侠映画には惹かれてしまうのではないだろうか。


今日の日記はいつにも増してその場の思いつき度が高いので、あまり真剣に受け止めないでください。「詳しくない」と自覚しているジャンルについて語るときのほうが快調に大法螺を飛ばせるのも、皮肉なものではありますが。