「じゃあ お兄さんはアメリカとイギリスに反対ってことで」とフランスは言った

ヘタリア Axis Powers

ヘタリア Axis Powers

イタリアを「ヘタレ国家」と見做しながら、ヨーロッパの近現代史を語るという一席。「国を勝手に擬人化してギャグ漫画にするな」と一部で顰蹙を買っているようだが、けっこう面白い。3月末に発売されたばかりなのに、もう4刷。必修だったはずの世界史を教えずにドジっ子アピールに余念がなかった高校(オレの母校もリストに入っていたが、オレはちゃんと世界史を勉強したし、大学の受験科目も世界史だったぞ。高校で学んでいまでも役に立っているのは世界史だけ、はっきり言って)に通っていたせいで、大人になっても「神聖ローマ帝国ってなんでドイツにあったんだ?」と疑問に思ったりするひとは読むとよい。
あと国を擬人化するよりも、ひとを擬国化するほうが失礼ではないのか。イギリス人に「島国に閉じこもっておかしな文化を作り上げたせいで、日本人は奇人変人ばかりだ」と言われて、「島国なのはお前も同じだろうが、オリジナルな音楽文化を生み出せない紅茶野郎。オレたちはもう韓国をいじめてないんだから(公式的には)、そっちもアイルランドいじめをそろそろやめやがれ」と言い返すほうが、よほど殺伐としている。

中野フラヌール

京王バスに乗って中野駅周辺を散策。といってもほとんど書店にしか寄らなかったのだが。3000円分の図書カードを入手したので、きっちり使いきれるように計算しながら買い物。以下、手にした順。

オトナアニメ Vol.7 (7) (洋泉社MOOK)

オトナアニメ Vol.7 (7) (洋泉社MOOK)

もちろん『さよなら絶望先生』関係の記事が目当て。「人として軸がぶれている」を作曲したのはCOALTAR OF THE DEEPERSのメンバーだったのか。どうりで無意味なくらい恰好いいと思ったら。ほかにも『ヱヴァンゲリヲン』に関する竹熊健太郎インタビューなど、興味深い記事があった。もっといろいろとアニメを観たいが、新潟から持ってきたテレビのチャンネルが新潟仕様のままで、メーカーからマニュアルを取り寄せても東京仕様に変更する方法がよく判らないので、結局は法的にグレーゾーンの手段に頼るかレンタルするしかないのが哀しいところ。
ところで『俗・さよなら絶望先生』のオープニングにもあったが、「空中を浮遊する男女が中腰になって手を取り合う」という構図には何か神話的というか、イコノロジー的な原型があるのだろうか。似た構図の広告が表2に載っていたので、気になった。
ベーシック アトラス 世界地図帳

ベーシック アトラス 世界地図帳

ヘタリア』を読んで影響されたわけではなく、そろそろ世界地図を新調したいと以前から思っていたので。毎年のように国境線が変わり、新しい国が生まれる現状では4年くらい前の地図がすぐに使えなくなる。モルドバという名前を何となく聞いたことははあるが、独立した国家として国際的に承認されているかどうか判らない国がルーマニアの東にいきなり現れてびっくりする。お前はいつからそこにいるのだ。1990年からか。けっこう古いな。知らないオレが悪かった。申し訳ない。
ぴっぴら帳(ノート) (1) (ACTION COMICS)

ぴっぴら帳(ノート) (1) (ACTION COMICS)

こうの史代はできれば全作品を読みたいので。