『AERA』最新号にオタク関係の記事が3本

「男子校 オタクの揺りかご」「萌える 女オタク」「オタクは『原爆の子』か NYの村上隆リトルボーイ』展」。帰りの新幹線で読み込んでしまう。最初の記事は「男子校(特に都市部にある中高一貫進学校)は、ちょっと特殊な価値観を持っているひとを生みやすい」という内容。「中高一貫進学校」に関しては、実際に通っていた何人かの知り合いから体験談を聞いたことがあるので、「まあ、そういうこともあるだろうなあ」ぐらいの感想。3本目は肝腎の「リトルボーイ」展に対して「話題になっているなあ」以上の興味を持てないので、これといった感想はなし。書いているライターが村上隆を嫌っているのはよく伝わった(笑)。
問題は2本目。タイトルの通り、「女性のオタク」にスポットを当てているのだが、7ページのうち4ページを、いわゆる「腐女子」に割いている。しばし混同されがちな「やおい」と「BL」の違いが的確に解説されているなど、きちんと取材されている良質な内容だと思うのだが、「現役」のひとはどんな感想を持つのだろうか。

かってに情報

http://d.hatena.ne.jp/gotanda6/20050613/fami
速水さんの関心からは外れる漫画家かもしれないので勝手に情報を追加するが、久米田康治かってに改蔵』13巻(ISBN:4091261736)の第6話が、深夜のファミリーレストランでどうでもいい会話に打ち興じる若者を淡々と描いている。オタク系のネタをこれでもかと散りばめたテンションの高いギャグ漫画である「改蔵」のなかではかなりの異色作で、「手抜き?」「お疲れ?」とファンを戸惑わせたようだ。
ちなみに久米田康治松本大洋は同じ大学に同期で入学し、ともに漫画研究会に入っていた*1そうだ。そう考えると上の話は松本大洋の「ファミリーレストランは僕らのパラダイスなのさ!」*2へのアンサーソングだったのかもしれない。

*1:ただし入会した時期は入れ違い。

*2:『青い春』(ISBN:4091857345)に収録。

作家倉橋由美子さん死去 「アマノン国往還記」で鏡花賞

http://www.asahi.com/obituaries/update/0613/004.html
世間的な評価はどうあれ、このひとの作品でオレがいちばん好きだったのは『ポポイ』(ISBN:4101113149)であった。『聖少女』(ISBN:4101113092)は童貞高校生だったころに読んだので、あまり関心しなかったが、いま読み返せばまた違った感想があるかも。