これから読む本

電波ゆんゆん」なひと*1が訳したことで悪名が高い*2『表徴の帝国』(ISBN:4480083073)の改訳版。

*1:もっとも実際の翻訳は「電波ゆんゆん」氏ではなく、弟子が担当したようだが。

*2:18歳のオレはこれを悪訳だとは思わず、素直に「読みやすい」と感心したのであった。

これから買う本

ユリイカ2005年4月号 特集=ブログ作法 あるいはweblog戦記

ユリイカ2005年4月号 特集=ブログ作法 あるいはweblog戦記

いまこの雑誌を読むと、執筆中の単行本にあれやこれやと追記しそうになり、「いつまでも書き終わらない症候群」に陥りそうだ。でも買うんだよ!

「ブログに先生の悪口」 仏の中高生8人、退学に

http://www.asahi.com/digital/internet/TKY200503280102.html

はてな内でもけっこう言及されているニュースだが、パリ在住のkanacさんが現地での反響を伝えている(id:kanac:20050328#p2)。それにしても会員数が160万人のブログサービスというのは、さすがに数が多すぎないだろうか。

Skyblog探訪記

上でリンクしたkanacさんの文章で、フランスではSkyblogというブログサービスに人気があると知り、アクセスランキング上位のブログをいくつか覗いてみる。

Skyblogが意識的に若者向けにマーケティングを展開しているのか、それともフランスではいい歳ぶっこいたおっさんはブログに興味を持たないのか、その辺はよく判らないのだが、とにかくユーザー層が若いのが第一印象。ほかには

  • ブラック・カルチャー好きの男の子が多い
  • たまにポエムを書いている女の子がいる
  • 「正しい」フランス語にあえて逆らっている表記(大文字の「E」の代わりに「€」を使ったり)が目に付く
  • テキストよりも画像データを多用
  • なぜかコメントの投稿数が尋常ではない
  • 色使いがとにかく派手

といったあたりが、目立った特徴か。雰囲気はNaver BLOG楽天広場にちょっとだけ似ている。Skyblogでは日に1万前後のブログが新規に開設されているようで、「フランスの中高生の150万人が自分のブログを作ったり、日常的に書き込んだりしている」というアサヒ・コムの記事はあながち大袈裟ではないのかもしれない。

なかにはLYCEENS EN COLERE*1のように、社会派のブログもある。そしてそうしたブログは軒並み、「proget Fillon」*2に反対している。Fillonはいまの教育相で、今回の件について「ブログは表現する権利が行使される場所。しかし、これが公共の場でもある以上、教師を誹謗中傷することが自由に許可されるというわけではない。処分は各校の責任者に任せる」と発言している。「高校生がブログを書いて退学」は、「ネットでは個人を誹謗中傷しちゃあいけないよ」のレベルで済まされない、もっと政治的な問題をはらんでいるのかもしれない。

*1:「怒れる高校生たち」

*2:「Fillonのプロジェクト」