いま読んでいる本(その1)

マンガ原稿料はなぜ安いのか?―竹熊漫談

マンガ原稿料はなぜ安いのか?―竹熊漫談

帯には「爆笑エッセイ」とあるが、トキワ荘中上健次、「ドリーム仮面」について語ったくだりは、むしろノスタルジックで「泣かせる」文章。竹熊健太郎夏目房之介と同じく、「自分がリアルタイムで経験できなかった時代」への思い入れがひと一倍強いのではないか。

またこのふたりはアカデミズムやハイカルチャー、非オタク的なサブカルチャーに対する妙な*1劣等感やルサンチマンが稀薄で、「おたがいのいいところを認め合って、協力しあっていきましょう」とする姿勢を崩していないのがすがすがしい。

*1:はっきり言えば無意味な。

いま読んでいる本(その2)

音楽未来形―デジタル時代の音楽文化のゆくえ

音楽未来形―デジタル時代の音楽文化のゆくえ

まだ第1章までしか呼んでいないが、津田大介だれが「音楽」を殺すのか?』(ISBN:4798107034)が提示した議論を、よりアカデミズムよりの立場からリサンプリングしたものと言えばいいだろうか。読み終えてから、もう少しきちんとしたレビューを書くつもり。