彼女自身によるよしながふみ

1限めはやる気の民法 2 (ビーボーイコミックス)

1限めはやる気の民法 2 (ビーボーイコミックス)

これまで読んだ作品から、「よしながふみはセックス描写がおとなしめ」と思っていたのだが、単に商業誌だから遠慮しているだけのようだ。同人誌に発表した作品を再録したこの単行本は、電車で読むのがはばかられる出来栄え。見方を変えれば商業誌で人気を博した『1限めはやる気の民法』の二次創作を、もとの作者であるよしながふみ自身が手がけていると言える。こういう「作者自身による二次創作」はボーイズラブ系の漫画では珍しくないのだろうか。

セリエリスム

セリー主義

セリー主義

アマゾンからミュージックギフト券が送られてきたので、久しぶりにクラシックのCDを買おうと思っていたのだが、どんな演奏家がいまホットなのかをまったく知らないので、無難なものを選んでしまった。長木誠司氏が監修した、この『20世紀の遺産』というシリーズはほかの盤も面白そうなので、機会を見て買い揃えていきたい。

時評と文化財と私

id:from106:20050221#p1。えーとオレは、「ブログは無力だ」と指摘したいために、あの文章を書いたわけではありません。ただ時評系のブログばかりが注目され、その一方で「眞鍋かをりのここだけの話」のようなエンターテインメント性の高いものが人気を博している結果、文学や映画や音楽についてマイペースで語っているブログが埋没している(ように見える)現状への不満を表明したかっただけです。まあ、文化財*1について語っているブログは、よほど文章が上手でなければ同じ作品に興味があるひと以外が読むことはないわけで、埋没するのも仕方がないのかもしれませんが。

ちなみに「文学や映画や音楽についてマイペースで語っているブログ」は決して無力だとは思いません。そうしたブログのレビューがもとで、実際に何かを買いたくなるから、というきわめてプリミティブかつ個人的な理由にすぎないのですが。

*1:さすがに恥ずかしくて、「芸術」とは書けない。