ラオスって何だ?

東南アジアを構成するさまざまな国、たとえばヴェトナム、タイ、カンポジア、ミャンマービルマ)、マレーシア、シンガポールインドネシアといった国については、それぞれが何らかのイメージを持っているだろう。オレならばホー・チ・ミンプミポンポル・ポトアウン・サン・スー・チー金子光晴ディック・リー、『戦場のメリークリスマス』といった固有名詞がそれぞれ思い浮かぶ(陳腐さにわれながら苦笑してしまう。おまけに最後だけが人名ではなく、映画のタイトルである)。しかしラオスとなるとどうだろう。首都がどこにあってどのような政治体制が敷かれていて、いかなる文化があるのか、どうにも思い出せない。というのは嘘で、最初から知らない。
なぜわれわれは(と、不用意にも一人称複数形を使うが)は、ラオスに対する無知と無関心に貫かれているのか。理由を明快に説明できるひとがいたら、薄謝を進呈したい。いや、しないけどさ。