中学歴ワーキングプア

高学歴ワーキングプア 』(ISBN:4334034233)が話題が局所的に盛り上がっていので、まだ読んでもいないが(読んだらいや気持ちになりそうなので)、ちょっとばかり話題に加わる。オレがマスターの1年だったころは、ドクターのTさんとKさん、マスター(だったと思う)のSさんが、出世頭とされていた。
しかしKさんはフランスに留学中に国境なき医師団に出会い、そこでアルバイトをしてうちに日本での正規な職員になった。そしてアカデック・ポストを得たのはTさんしかおらず、こういっては何だが、ほとんどの学生がスポーツ推薦で入学できそうような大学であった。そしてSさんがいま何をやっているか、判らずじまいであった。日本の大学でアカデミック・ポストを得ていれば日本語で検索できるし、海外に留学中だったらアルファベットで検索できる。そのどちらでもないということは、どちらにもなっていないなのろうか。なお女性の研究者は、結婚したら研究活動の上でも改姓を使うことがあるので、調べが付かなかった。
まあ、「中の上」クラスの大学院で外国文学を研究しても、この程度の未来しか待ち受けていないというわけである。ちなみにオレみたいなぼんくらが大学院に入れたのは、ひとえにその3年前から各大学を入れるようなった大学院重点化政策とやらとおかげだと思っている。