管楽器科なら間に合うぞ

昨日の話の続きを書こうとしていたのだが、まったく違った方向に考えが進んだので、「違った方向」に。
動物のお医者さん』がブームになって大学の獣医学部が人気になったということはあったが、『のだめカンタービレ』で音楽大学の志願者が増えたという話は聞かない。しかしこれはこれで当たり前であって、一流どころの音楽大学のピアノ科やヴァイオリン科に合格しようと思ったら、幼稚園のころからレッスンを続けなければならない。あの漫画はクラシック音楽ファンを増やすのには貢献したが、演奏家志望者の増加には繋がらなかったのである。
しかしここに抜け道がある。トランペットのような金管楽器であれば高校生になってからレッスンしても、音楽大学に合格できるそうだ。実際にオレにも、中学生までは音楽に興味がなかったのに、高校からレッスンして音大に合格できた知人がいる。体格が大人なみにならないと、金管ではいい音を出せないからだと想像する(マイルス・デイヴィスは黒人男性にしてはひ弱な体格で、そのせいで苦労したそうだ)。というわけで「のだめ」を読んで人生を棒に振りたくなったティーンエイジャー諸君は、うっかり管楽器科でも目指そうではないか。学費がどうの就職先がこうのといった、生臭い話はここでは考慮に入れない。