ふらんす・ぷろふぉんど
このブログの読者にはフランス好きのひとや性的マイノリティーの問題に興味を持っているひとが多いと思いますが、パリ在住のジャーナリスト、及川健二氏が上記のようなひとならきっと面白く読める本を出版します。アマゾンの書誌情報にはまだ情報が載っていないので、こちらでいちはやくご紹介。
【ゲイ@パリの内容】
57%……。これは同性カップルの結婚合法化に賛成するフランス人の割合だ。
反対する人はわずか38%。同性婚に賛成する人は25%のみで、国民の66%が
反対しているアメリカとは対照的にフランスは同性愛に寛容だ。2007年に
行われる大統領選挙では同性婚が争点となり、賛成する野党の社会党が
政権に就けば、オランダ、ベルギー、カナダ、スペインに続き、世界で
同性カップルが合法的に結婚できる第5番目の国にフランスはなる。著者の及川氏は二年間フランスに滞在し、同性愛者向けのテレビ局が
存在し、ゲイ雑誌がキヨスクで公然と売られ、ゲイ・パレードに毎年70万人が
参加し、パリ市長がゲイ……というフランスの同性愛事情を本書で伝えている。男性同士の結婚を執り行った市長、同性カップルも遣える
準結婚制度・パクスを作った政治家、娼婦だったトランスジェンダーの
人権活動家、もっともゲイ・フレンドリーな政党『緑の党』党首、
共産党の責任者や与党系ゲイ団体の代表などフランスの
「ゲイ著名人」に片っ端からインタビューしている。
フランスのゲイが置かれている状況やフランス人の
同性愛観、同性愛者が権利を獲得していく
歴史も平易に書かれている。数多あるフランス本では
決して知ることのできないフランスの現在を本書で知ることに
なるであろう。宮台真司・首都大学準教授、
尾辻かな子・大阪府議が推薦している。