ミュンヘン一揆

シネマヴェーラ渋谷で『鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』と川本喜八郎特集の二本立て。この映画館の素晴らしさは、上映が始まると本当に真っ暗になってしまう点であろう。消防法などには引っかからぬのか。「ハガレン」はパラレルワールド・ポリティカルフィクションになっていて驚く。あの原作からこの展開が可能だったのか。しかも無理がない。圧倒的な傑作というわけではないが、観ていて退屈しない。川本喜八郎は技術面・予算面で恵まれてくればくるほど、表現的なテンションは下がってしまうという皮肉。