世界最強の民俗音楽

岡田暁生西洋音楽史』(ISBN:4121018168)を読み始める。ベートーベンからマーラーにいたるまでの西洋クラシック音楽を至高のものとする音楽観を前面に押し出しながらも、それを相対化しつつ、グレゴリアン・チャントから20世紀の音楽までをきちんとした通史として描き出そうとする著者の姿勢に感服。
しかしこの本、あまりにも地味なタイトルのせいで損をしているのではないか。まえがきにある「世界最強の民俗音楽」をもっと押し出してもよかったような。でもそれでは中公新書らしくないか。