イニシャル表記が気になる

岡留安則『編集長を出せ!』(ISBN:4797333421)読了。顧客からのクレーム処理はどうあるべきかについて、きちんと「使える」内容になっている。出版業界、それも『噂の真相』というかなり特異なポジションにあった雑誌の編集長の体験談のため、一般化しづらい部分はあるかもしれないが。マスメディアの影響力を素朴に信じる著者の姿勢はいささか古めかしく感じられるかもしれないが、影響力があるからこそ、みずからの私生活や同業者批判も含め、正すべきところは正し、公開すべきところは公開すべきだとする一線の劃しかたには爽快なものを感じる。世の中、下手に隠そうとしたせいで、結果としてスキャンダルになることが多すぎるのだ。