低音好き

そんなわけで妹が出演するヴェルディ運命の力」を鑑賞。最初にちらりと登場するだけかと思いきや、第一幕は出ずっぱりだったので、本人でもないのに緊張する。このオペラをまともに聴くのははじめてなのだが、必然性があるのかないのか判らない挿話が多く、とらえどころのない印象。ただヴェルディならではの、腹にこたえるどっしりとしたメロディは堪能する。
終演後、オペラシティで親戚家族一同と食事をしたあと、江古田に移動してから妹と軽く呑む。ソプラノとテノールがちゃらちゃらと恋物語を歌っているシーンより、バリトンが深みのある声で人生の苦悩を歌うシーンのほうが印象に残るオレは、根っからの低音好きだとの確証を得る。その他、いろいろな内輪話を聴いたのだが、さすがにここに書くわけにはいかない。