サプリメント/スマートドラッグとしての読書

くらやみのスキャナー - 自己啓発書エイジを暫定的に応援してみる もしくはトリックスターはあちゅう
http://d.hatena.ne.jp/kataru2000/20060226#p1
を読んで、思ったことをつらつらと。
物語を楽しむためや、知識を深めるためではなく、ある種のサプリメントやスマートドラッグとして読書すのは、オレにとっては想像の埒外の行為であった。そんな「実用的」な目的のために読書するなどケシカラン! と思ったわけではない。何しろオレ自身が、ある種の「実用性」を求めて読書することがあるからだ。
オレにとって疑問だったのは、そんなものが果たして「効く」かどうかということ。ところがどっこい、激しい鬱病に苦しめられた経験のある友人に言わせると、あれはきちんと「効く」のだそうだ(ただしあくまでも即効性のもので、持続力はないらしい)。ま、そりゃそうだよな。もし何の効用もなかったとしたら、あの手の書籍が継続的に作られ、継続的に読まれるわけがない。
とまあ、特にオチらしいオチもなく書き連ねてきた駄文だが、「サプリメント/スマートドラッグ」としての読書に抵抗感がない、というか、読書とはそういうものだと思っている世代と、その上の世代のギャップは予想以上に大きいのではないか、と、大して面白い結論にはならなかったな。
あ、本人の名誉のために附言しておくなら、上述の友人は「物語を楽しむための読書」や「知識を深めるための読書」の楽しみもきちんと知っている。ここで「名誉」という言葉をうっかり使ってしまうのがオレの限界だよなあ。