図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。

図書館戦争

図書館戦争

図書館の自由に関する宣言」ミーツ・ポリティカルフィクション・ウィズ・微量の萌え! と、これだけの説明では何のことやら判らないかもしれないが、まあ、そういう物語である*1。いかにもいまどきのライトノベル然とした文体に馴染めないひともいるだろうし、言論の自由をめぐる深遠な議論が展開されるわけもないが、書物をテーマにした軽妙なエンターテインメントとして、なかなかの出来栄え。書き手の有川浩が女性だからなのか、作中に挿入される恋愛シーンがそらぞらしくないのも好印象。

*1:「これだけの説明」でぴんと来るひとなら、確実に楽しめるはず。